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  1. 音楽研究 : 大学院研究年報
  2. 32

G.フォーレの歌曲創作における和声構造の構築手法2 : 《クリメーヌに》作品58-4を対象として

https://kunion.repo.nii.ac.jp/records/2202
https://kunion.repo.nii.ac.jp/records/2202
0f63ae59-b7a4-4f55-9045-cd6dca086c95
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2020-05-27
タイトル
タイトル G.フォーレの歌曲創作における和声構造の構築手法2 : 《クリメーヌに》作品58-4を対象として
タイトル
タイトル A Technique of Construction for the Harmonic Structure in Gabriel Fauré's Song Creation 2 : With a Focus on “A Clymène” from “Cinq Mélodies de Venise” Op.58
言語
言語 jpn
キーワード
主題 ガブリエル・フォーレ, 《5つのヴェネツィアの歌》Op.58, 『雅なる宴』第16編『クリメーヌに』, 「和声構造」, ポール・ヴェルレーヌ
資源タイプ
資源タイプ departmental bulletin paper
アクセス権
アクセス権 metadata only access
著者 今野, 哲也

× 今野, 哲也

WEKO 3849

今野, 哲也

ja-Kana コンノ, テツヤ

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Konno, Tetsuya

× Konno, Tetsuya

WEKO 3850

en Konno, Tetsuya

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抄録
内容記述 フォーレの《5つのヴェネツィアの歌》Op.58(1891)第4曲《クリメーヌに》は、ヴェルレーヌの『雅なる宴』(1869)第16編に基づく歌曲である。ここではフォーレ特有の和声語法が存分に展開されており、原詩と「和声構造」(調の配列に基づく楽曲全体の構成方法)が理知的に結び付けられるという点で、歌曲集の他の4曲とも同様と言える。そのため、この作品を読み解く鍵は、和声構造の構築手法が重要と考える。本研究の目的は、歌詞や和声技法の考察を通じて、《クリメーヌに》の和声構造の構築手法を詳らかにすることにある。
フォーレらしさを象徴する和声技法に、調性の中に(教会)旋法の色彩を落とし込む「旋法的調性」がある。それはとくに、《クリメーヌに》の冒頭部分に顕著である。この部分はe-moll優位ではあるが、[cis]音を強調することで、e-dorianやh-mollなどの多義的解釈を許容し、かつ異国趣味を醸し出す要因にもなっている。また「フォーレ終止」は、《レクイエム》Op.48前後に好んで使われた語法だが、《クリメーヌに》の各部分でも用いられ、この歌曲の特徴にもなっている。「フォーレ終止」は、短調の「ドリアのIV」(+IV、+IV7、+IV9諸和音の第2転回形)から、Vの和音(基本形)へと進む、いわば変終止のヴァリアンテとも言える和声動向である。さらには、これまで理論化されてこなかったであろう、「減7の和音≒付加46の和音(第5音省略)」の異名同音的転義の図式も《クリメーヌに》から導き出すに至った。
本稿は《クリメーヌに》の和声構造を、【A1】(第1節の歌詞)→【A2】(第1節)→【A3】(第1節)→【B】(第2節)→【A4】(第2・3節)→【C】(第4節)→【A5】(第5節)→【A6】(第5節)→【D】(第5節)の9部構成と分析する。【A〇】の現れ方は「ロンド」を彷彿させられるものがあり、その意味でこの歌曲には、器楽的な発想も見て取れる。それでいて詩の内容は、深読みにも堪え得る抽象的な内容となっている。詩は5節の構造だが、それが上記の9区分の音楽に落とし込まれるため、当然、音楽と歌詞の区切りには「ずれ」が生じる。その和声構造の構築においては、歌と器楽的な発想を協奏させる形で、ときに逆説的なレトリックを織り込みながら、フォーレは独自の表現を展開したと考える。その結果《クリメーヌに》は、(1)音楽区分は明確で、(2)詩節も明確だが、(3)両者は不整合の傾向にある。そして、(4)詩の内容は象徴的・叙情的で、(5)それが異国情緒を醸し出すなどの特徴を孕む歌曲として結実した。このように多様な属性を有する歌曲においては、禁欲的な和声技法など必要あるまい。伝統と革新を巧妙に使い分ける、フォーレの柔軟な和声技法と不可分に結び付いてこそ、《クリメーヌに》のような和声構造が成り立ち得るという見解を以て、本稿の結論とする。
書誌情報 音楽研究 : 大学院研究年報
en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music

巻 32, p. 19-35, 発行日 2020-03-31
出版者
出版者 国立音楽大学大学院
ISSN
収録物識別子 02894807
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Ver.1 2023-07-25 10:23:26.647204
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