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  1. 音楽研究 : 大学院研究年報
  2. 30

アルフレート・シュニトケの《コンチェルト・グロッソ第1番》におけるスタイル混合の分析

https://kunion.repo.nii.ac.jp/records/1982
https://kunion.repo.nii.ac.jp/records/1982
dcea977b-1431-427e-a253-5a78963a47a1
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2018-06-06
タイトル
タイトル アルフレート・シュニトケの《コンチェルト・グロッソ第1番》におけるスタイル混合の分析
タイトル
タイトル A Study on Alfred Schnittke's Concerto Grosso No.1
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ departmental bulletin paper
アクセス権
アクセス権 metadata only access
著者 フェヒミユ, ファティ

× フェヒミユ, ファティ

WEKO 3441

フェヒミユ, ファティ

ja-Kana フェヒミユ, ファティ

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Fehmiju, Fati

× Fehmiju, Fati

WEKO 3442

en Fehmiju, Fati

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抄録
内容記述 アルフレート・シュニトケは1934年、旧ソビエト連邦のエンゲルスに生まれた現代音楽の作曲家である。ポリスタイリズム音楽の先駆者として広く知られている。本研究ノートで取り上げる彼の作品《コンチェルト・グロッソ第1番》はヴァイオリン奏者であるギドン・クレーメルとタティアナ・グリンデンコによって委嘱され、1977年3月20日に初演された。初演の後に改定され、1977年8月にサルツブルグ音楽祭において初めて録音されている。シュニトケの一連の作品の中でもポリスタイリズムを代表する作品であり、彼の傑作でもある。
《コンチェルト・グロッソ第1番》は2つのソロヴァイオリン、プリペアード・ピアノ、ハープシコードと21の弦楽器のために作曲され、6楽章からなっている。本研究ノートでは彼の《コンチェルト・グロッソ第1番》を分析し、関係性の希薄なさまざまな音楽様式を巧みに組み合わせることにより、彼がいかにポリスタイリズムを確立したかを跡付けた。シュニトケは、ポリスタイリズムには2つの導入手法が存在すると述べているが、この作品では主に音楽様式やスタイルを模倣するという手法を実践している。筆者が定義した11のスタイルブロックは、全楽章を通して時には並列に、時には重層的に配置され、多面性を持った音楽が実現されている。11のスタイルブロックのうちの3つは娯楽音楽の性質を持っており、一方、他の8つのスタイルブロックは純音楽に分類される。さらに、バロック・古典様式による調性音楽、無調による現代音楽を象徴する側面も確認した。シュニトケは、彼が本作品の曲目解説で述べているように「娯楽音楽」と「純音楽」を滑稽な効果のためでなく、統一性のある音楽表現のために混在させることが可能であることをこの作品で実証していると筆者は結論づける。
書誌情報 音楽研究 : 大学院研究年報
en : Ongaku Kenkyu

巻 30, p. 107-118, 発行日 2018-03-31
出版者
出版者 国立音楽大学大学院
ISSN
収録物識別子 02894807
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Ver.1 2023-07-25 10:26:10.229615
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