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G. アポリネールの詩「雨が降る」とカロル=ベラール : 作曲家カロル=ベラールが詩の成立に与えた影響についての考察
https://doi.org/10.20675/0002000528
https://doi.org/10.20675/00020005283a5f9255-5b06-4a81-8841-46c30da79e12
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
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公開日 | 2024-06-01 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | G. アポリネールの詩「雨が降る」とカロル=ベラール : 作曲家カロル=ベラールが詩の成立に与えた影響についての考察 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | Il pleut d’Apollinaire et Carol-Bérard : Sur une inspiration possible au poème donnée par le compositeur Carol-Bérard | |||||||||||
言語 | ||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||
キーワード | ||||||||||||
主題 | ギョーム・アポリネール, カロル=ベラール, 「雨が降る」, 「俳諧」 | |||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
ID登録 | ||||||||||||
ID登録 | 10.20675/0002000528 | |||||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
アクセス権 | ||||||||||||
アクセス権 | open access | |||||||||||
著者 |
浅見, 聖怜奈
× 浅見, 聖怜奈
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抄録 | ||||||||||||
内容記述 | ギョーム・アポリネール Guillaume Apollinaire(1880-1918)の詩、「雨が降る Il pleut」は、詩集『カリグラム:平和と戦争の詩 1913-1916』(1918)に収められており、雨が降っている様子を、アルファベットを縦書きに記し、行は左から右へ進むように配置することで表しているカリグラムの手法が用いられた詩である。現在、このアポリネールの詩「雨が降る」に付曲したものとして最も有名なものは、フランシス・プーランク Francis Poulenc(1899-1963)による、歌曲集《カリグラム Calligrammes》(1948)に第4曲として収められている〈雨が降る Il pleut〉であろう。しかし、このプーランクの楽曲は、アポリネールの詩「雨が降る」への唯一の付曲でも、最初のものでもない。 その付曲の状況について調査をする過程で、そもそもアポリネールの詩「雨が降る」(雑誌初出1916年12月)そのものが、当時のフランスで流行していたジャポニズムに起源を持つのではないかという、文学領域のアポリネール研究においても因果関係としては論じられていない、仮説を得た。具体的には、作曲家カロル=ベラール Carol-Bérard(1881-1942)が、自作の詩を、東洋の詩を翻訳したという触れ込みで、別名(しかし、彼自身の筆名である)のオリヴィエ・レアルトール Olivier Realtor名義で、1917年11月に雑誌発表した連作詩『俳諧』の中の一編「午後の終わり」にインスピレーションを得て作られたものではないかと推測される。 こうした仮説をもとに、まずは、アポリネールの詩「雨が降る」や作曲家カロル=ベラールなる人物について、また、〈午後の終わり〉を含む歌曲集《俳諧》(1924年に、「1912年作曲」としてMax Eschig社から出版している)について、当時の雑誌記事等から情報を整理する。次に、カロル=べラールからアポリネールへ宛てられた書簡記録についての考察や、アポリネールの詩「雨が降る」と、カロル=べラールの詩「午後の終わり」両テクストの比較検討を行う。さらに、アポリネールの詩「雨が降る」の、アルファベットを縦書きに記して雨が降る様子を表していることが、日本語のテクストが縦に書かれること、つまり俳句と類似している点について考察する。 本稿は、これらの考察を踏まえ、両者の成立年代の関係やその証拠は錯綜しているが、少なくとも、作曲家カロル=ベラールの詩「午後の終わり」がアポリネールの詩「雨が降る」に先行し、後者の成立が当時のフランスで流行したジャポニズム、特に俳句の影響を受けた可能性について、それを裏付ける試みを行うものである。 |
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書誌情報 |
ja : 音楽研究 : 大学院研究年報 en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 巻 36, p. 133-148, 発行日 2024-03-29 |
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出版者 | ||||||||||||
出版者 | 国立音楽大学大学院 | |||||||||||
ISSN | ||||||||||||
収録物識別子 | 02894807 |