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  1. 音楽研究 : 大学院研究年報
  2. 36

シェーンベルクの調性観とゲーテ自然学 : ウルマンによる両者の受容を通じて

https://doi.org/10.20675/0002000522
https://doi.org/10.20675/0002000522
0cd1ddc0-7a92-489d-98c2-6ca041bfe42d
名前 / ファイル ライセンス アクション
D36_033_Tsutsui.pdf D36_033_Tsutsui.pdf (1.4 MB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2024-06-01
タイトル
タイトル シェーンベルクの調性観とゲーテ自然学 : ウルマンによる両者の受容を通じて
タイトル
タイトル Schoenberg’s Tonal Perspective and Goethe’s Naturphilosophie : A Study through Viktor Ullmann’s Reception of Both
言語
言語 jpn
キーワード
主題 シェーンベルク, ゲーテ, ウルマン, 有機体, 単一調性
資源タイプ
資源タイプ departmental bulletin paper
ID登録
ID登録 10.20675/0002000522
ID登録タイプ JaLC
アクセス権
アクセス権 open access
著者 筒井, 紀貴

× 筒井, 紀貴

ja 筒井, 紀貴

ja-Kana ツツイ, ノリタカ

en Tsutsui, Noritaka

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抄録
内容記述 シェーンベルクが20世紀初頭の表現主義時代に抱いていた調性観は、後の『和声の構造的機能 Structural Functions of Harmony』(1948)で示される単一調性(モノトナリティ)の概念に結びついたと考えられている。この単一調性については、これまでゲーテ自然学との理念上の関連性が指摘されてきた。本稿ではシェーンベルクの表現主義時代における調性観に注目し、同時期にゲーテ自然学が人口に膾炙した背景に触れつつ、双方からの影響を受けたと考えられるウルマンの事例を踏まえながら、両者の交わりについて検討を行った。
ゲーテが後年に至るまで注力した自然学は、要素論的・機械論的な科学観の高まりに対する新たなホーリズムという観点から、世紀転換期になって再評価された経緯がある。ゲーテの形態学における「原型」の概念は有機体的な〈全体性〉へ目を向けたものであると言えるが、この有機体の文脈から、シェンカーの理論にも強い影響を与えている。シェーンベルクの調性観もまた、この有機体の観点においてシェンカーとの類似性が指摘される。実際にシェーンベルクの言説を参照していくと、「自由な無調」期における調性観と、同時期に人口に膾炙していたゲーテ自然学の概念との間に共通して指摘できるのは、各部分が〈全体性〉の下で不可分にオーガナイズされるという有機体論的な思考と、あらゆる部分は一つの根源としての〈全体性〉へと収斂されていくという一元的な性格である。
シェーンベルクの調性観から影響を受けたウルマンもまた、19世紀までの伝統的な調性と20世紀の「無調」の有機的統合という、一元的な調性の姿へと目を向けている。ウルマンは自身の音楽的思考とゲーテ自然学を結びつける複数の言説を残しており、後年に執筆された「ゲーテとゲットー」をはじめとする論考からは、表現主義における外皮的要素や理性的なものの排除を通じた内的本質への眼差しを、ゲーテ自然学における「原現象への還元」として解釈する様子が見られる。シェーンベルクによる「不協和音の解放」もまた、理性的価値判断を排除することによって、和音聴取における本質に目を向けており、そこから一元的な調性という〈全体性〉が導かれる。ウルマンはこの全体性への道筋という点で、シェーンベルクの調性観とゲーテ自然学に方向性の一致を見出していたと考えられる。
以上のことは、表現主義時代におけるシェーンベルクの調性観が、有機体的な全体性という観点において、ゲーテの自然学と交わりうるものであったことを示している。そしてその交わりは「単一調性」に先立って、シェーンベルクの表現主義時代において見出すことができる。
書誌情報 ja : 音楽研究 : 大学院研究年報
en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music

巻 36, p. 33-49, 発行日 2024-03-29
出版者
出版者 国立音楽大学大学院
ISSN
収録物識別子 02894807
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Ver.1 2024-06-01 05:18:54.985678
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