@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00000505, author = {白岩, 優拓 and Shiraiwa, Masahiro}, journal = {音楽研究 : 大学院研究年報}, month = {Mar}, note = {創作において平均律(本論では12平均律を示す)に調律されたマリンバと正確な微分音を奏することができる電子オルガン(本論ではYAMAHA ELS-01C/X・02C/Xに限定する)のためのデュオ作品を構想した。その理由として、マリンバと電子オルガンのマリンバ音色とが近似しているという点があった。その場合に、人ははたしてどの程度、平均律からずれると微分音として認知するのかを、創作の前提として把握しておくことが必要であると考えた。本論は、微分音の認知のための実験を電子オルガンのマリンバ音色で実施し、その実験結果を創作の原理へと高めるための予備的考察となっている。第1節は、本論で扱う微分音の定義である。第2節では、電子オルガンを選定した理由と微分音の作品で電子オルガンを使用するメリットなどを、イワン・ヴィシネグラツキイIvan Alexandrovich Wyschnegradsky(1893~1979)やユッカ・ティエンスーJukka Tiensuu(1948~)の作品と比較しながら論じている。第3節では、目的・刺激・方法・被験者の属性・結果に分け論じている。実験の結果として、マリンバの常用音域では電子オルガンのマリンバ音源において人間の耳は音程が低くなるに連れ、微分音の音程も聴きとる力が弱くなるのではないかと考えた。逆に音高を高くすることにより、人間は微分音の音程差を感じ取り易いということがわかった。第4節では、自身の作品《BIRTH I-I(ZERO) for Marimba and Electronic organ》(2013、改訂2014)を創作するために聴感認知の実験結果を踏まえ、音域により微分音の値を変化させるなど、創作の応用について論じている。第5節では、マリンバ以外の平均律に調律された楽器とのアンサンブルについて、また今までデメリットと考えて創作に使用しなかった例をあげ、今後の創作への可能性について論じている。, 6, KJ00009835004, 研究ノート}, pages = {73--81}, title = {平均律に調律されたマリンバと微分音を奏する電子オルガンのためのデュオ : 創作のための予備的考察と実験}, volume = {27}, year = {2015}, yomi = {シライワ, マサヒロ} }