@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002465, author = {長谷川, 悦朗 and Hasegawa, Etsuro}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {ロルツィング(1801-1851)の20近いオペラのうち、《ハンス・ザックス》(1840年初演)はドイツ第三帝国における改作という観点において彼の他作品と一線を画する。大幅に縮約された《ハンス・ザックス》が当時のニュルンベルクで繰り返し上演された背景として、先行してヴァーグナーの楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(1868年初演)が記録的な上演回数を重ねていた事実が存在した。ナチス党大会の開幕に合わせた記念上演がその後恒例化してゆく1935年の《マイスタージンガー》新演出の最終場面において、広大な党大会敷地が祝祭緑地として再現されたのに対して、1940年から上演された改作版《ハンス・ザックス》では歴史的な市庁舎旧ホールが舞台美術装置として出現していた。ロルツィング《ハンス・ザックス》の観客が最終場面で屋内空間が出現するのに驚嘆するとしたら、それは同時にオペラ舞台の政治利用を意識化する契機となるであろう。}, pages = {105--114}, title = {第三帝国の舞台上のニュルンベルク : ロルツィングのオペラ《ハンス・ザックス》について}, volume = {56}, year = {2022}, yomi = {ハセガワ, エツロウ} }