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アイテム
パレストリーナ様式の学習対位法を扱う各教本における学習規則の相違についての調査
https://doi.org/10.20675/00002393
https://doi.org/10.20675/000023937bbe0cd9-baf6-4940-829f-f360aa041393
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
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公開日 | 2021-07-21 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | パレストリーナ様式の学習対位法を扱う各教本における学習規則の相違についての調査 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | Étude comparative des règles d’apprentissage proposées par des manuels du contrepoint dans le style palestrinien | |||||||||||
言語 | ||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||
キーワード | ||||||||||||
主題 | 音楽理論, 対位法, パレストリーナ様式, 学習規則, 調査 | |||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
ID登録 | ||||||||||||
ID登録 | 10.20675/00002393 | |||||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
アクセス権 | ||||||||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||||||||
著者 |
土屋, 憲靖
× 土屋, 憲靖
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抄録 | ||||||||||||
内容記述 | 対位法とは、同時に響く複数の旋律による音楽様式であるポリフォニー音楽における旋律の美学を実践する作曲技術および、それを習得する方法を意味する。対位法には、作品において用いられている手法を指す場合と、学習のために体系付けられた教程を指す場合とがあり、本論では前者を対位法書法、後者を学習対位法とよびわける。学習対位法において実施とは、課題を解くこと、および解いたものを指す。学習対位法には様々な様式があり、学習対位法におけるパレストリーナ様式とは作曲家パレストリーナ Giovanni Pierluigi da Palestrina (1525? - 1594) の対位法書法の習得を目標とする様式である。 パレストリーナ様式の学習対位法を扱う教本は、フックス Johann Joseph Fux (1660 - 1741) の1725年の著書を始めとして、これまでに数多く出版されてきている。ただしそれらの教本で示される学習規則の内容には、相違点が数多く存在する。いずれの教本もパレストリーナ様式という同一の目標を掲げながらも学習規則に相違点が数多く存在することの理由には、それまでの教本に対する批判と改良といった歴史的な要因や、各著者のパレストリーナ様式に対する見解の相違、学習上の配慮の仕方の相違などの多くの要因が挙げられる。 対位法学習にあたっては、どの教本の規則に則って実施するべきかという問題が常に生じる。各教本における学習規則の相違を比較しまとめることは、各学習規則の信頼性や重要性の度合いを判断するための有用な資料となると考えられる。 筆者は現在、パレストリーナ様式の学習対位法に関する計算機プログラムの開発を検討しており、本調査はその一過程として位置づけられる。すなわち本調査は、実装にふさわしい信頼性の高い学習規則体系を選定するためのものである。ただし、本調査は必ずしも計算機実装のためのみならず、対位法の研究者および学習者にとって広く有用であると考えられる。 本調査によって、パレストリーナ様式の学習対位法を扱う各教本にはその学習規則に多くの相違点が存在することがわかった。それぞれの教本の立場や各規則に対する見解を俯瞰することが達成され、パレストリーナ様式の学習対位法の全体像を把握するための有用な資料の一つを作ることができた。 特にフックスとイエッペセンの定めた規則が多くの教本に踏襲された歴史が確認され、両者の功績と影響力の大きさがあらためて確認される形となった。また、いくつかの教本は独特の規則を持つことが分かったことなども興味深い成果である。同じパレストリーナ様式でも、それぞれの著者の意向によって多様な規則体系が存在することが確認できた。 本資料は、学習者や研究者にとって、各規則の歴史や背景そしてそれらの規則の持つ学習上の意図について理解を深めるために有用である。このことは、対位法の学習をより有意義なものとすることにもつながる。 また、このような各規則への各著者の見解の比較は、各規則のパレストリーナ様式としてのふさわしさについて議論するための資料としても重要であると考えられる。この比較を考慮しながらパレストリーナの作品における用法との対照し、各規則への批評をさらに繰り返せば、さらに良い学習規則体系を作り上げることも可能であると考えられる。 |
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内容記述 | ||||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||||
内容記述 | 著者本人の申し出により、本文の公開を停止いたしました。 以前表示していた使用許諾は誤りでした。 著作権法によって認められる範囲内で利用してください。 |
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書誌情報 |
ja : 音楽研究 : 大学院研究年報 en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 巻 33, p. 187-203, 発行日 2021-03-31 |
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出版者 | ||||||||||||
出版者 | 国立音楽大学大学院 | |||||||||||
ISSN | ||||||||||||
収録物識別子 | 02894807 |