@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002355, author = {長谷川, 悦朗 and Hasegawa, Etsuro}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {ロルツィングはその半世紀の生涯で20近いオペラ作品を残したが、若年期に試みた一幕もの五つのうち《ポーランド人とその子供》と《アンドレーアス・ホーファー》の二つは上演禁止命令を受けた点で共通する。しかし、ドイツ語圏三月前期の検閲という問題圏から一旦離れて両作品を対比すると、後年にオペラ台本作家兼作曲家として大成することになる彼の習作の中にもその才能の萌芽が垣間見えてくる。それぞれの劇中中心人物であるレートリヒとホーファーという個人と、それぞれの劇中の無辜で敬虔な民衆として描出される集団とがいずれも世界観を共有している点に共通点が見出される。また、含意する方向性は微妙に異なるにせよ両作品に共通する鍵概念としての「祖国」という単語が重層的性格を有する点でも類似している。さらに、頂上から遠望すれば過去や未来も見通せるかのような象徴的な「丘」の現前においても両作品は類縁関係にあることが判明するのである。}, pages = {41--50}, title = {ロルツィングによる二つの上演禁止オペラ : 《ポーランド人とその子供》と《アンドレーアス・ホーファー》について}, volume = {55}, year = {2021}, yomi = {ハセガワ, エツロウ} }