{"created":"2023-07-25T09:59:32.714245+00:00","id":2216,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"18325a18-06c7-44ad-b3ff-6d540fc22803"},"_deposit":{"created_by":4,"id":"2216","owners":[4],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"2216"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002216","sets":["62:214"]},"author_link":["3878","3877"],"item_10002_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2020-03-31","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicPageEnd":"249","bibliographicPageStart":"239","bibliographicVolumeNumber":"32","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"音楽研究 : 大学院研究年報"},{"bibliographic_title":"Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music","bibliographic_titleLang":"en"}]}]},"item_10002_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"本稿ではフィンランドのサーミのアーティストを例に、現在のアーティストが制作する楽曲の歌詞からサーミの文化的な世界観を検討し、現代におけるサーミ音楽の位置づけを中心的に考察した。\nサーミはノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島に分布する先住民族のことであり、マイノリティの立場に置かれている人々である。 \n彼らの言語であるサーミ語はウラル語族フィン・ウゴル語派に属し、フィンランド語、エストニア語などの系統と近い。サーミ語は現在、9のサーミ諸語に区分されているものの、地域により差が大きいため、相互理解が不可能な場合がある。研究対象であるフィンランドにおいては北サーミNorth Sámi、イナリ・サーミInari Sámi、スコルト・サーミSkolt Sámiの3つのサーミのグループが存在する。北サーミ語はサーミ語のなかで最も多く話されている言語である一方で、イナリ・サーミ、スコルト・サーミの話者は非常に少ない。\nサーミ諸語は国境で分かれているのではなく、河川や湖の共同体など、生活様式が境界に反映され、言語の他にも、服飾などの伝統文化や音楽も異なっている。\n本稿ではヨイクのアーティストである、Ulla Pirttijärvi&Uldaの2枚のアルバムからそれぞれ2曲ずつ選択した。\nサーミの音楽であるヨイクは伝統的に、自然や動物、人物について描写している。現在もこれらを描写していることは変わらず、アルバム全体を通してサーミを取り巻く自然環境や文化を表現している。歌詞やアルバムを検討したことで、現代のアーティストはヨイクを通してサーミの文化を振り返ったり(過去)、未来へのメッセージ(現在~未来)を、歌詞を通して発信したりしていることから、自然や動物の他に「時」が、ヨイクを含むサーミ音楽おける主要なテーマになっていることが読み取れた。このことから、もとは一対一の近い関係で行われていたヨイクは、情景などの描写をするだけでなく、サーミ内外に対し強いメッセージ性をもつようになったことが考えられる。\nアルバム全体を通して、歌詞からはヨイクに特徴的な音語だけでなく、歌詞(単語)も並置されたもの、さらには文章として成立しているものなど、複数のタイプが見られた。音語がサーミ独自の音響を生みだし、歌詞の世界観と合わせ、結果的に「サーミらしさ」が醸成されているといえる。\n音楽活動は、サーミ語の言語教育にも反映されていることが推察される。今後は、音楽活動が言語教育にどのように反映されているのかに加え、フィンランドの3つのサーミのグループにおける音楽活動や歌詞、音楽活動の推移を課題とする。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10002_publisher_8":{"attribute_name":"出版者","attribute_value_mlt":[{"subitem_publisher":"国立音楽大学大学院"}]},"item_10002_source_id_9":{"attribute_name":"ISSN","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"02894807","subitem_source_identifier_type":"ISSN"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"松村, 麻由"},{"creatorName":"マツムラ, マユ","creatorNameLang":"ja-Kana"}],"nameIdentifiers":[{}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"Matsumura, Mayu","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{}]}]},"item_keyword":{"attribute_name":"キーワード","attribute_value_mlt":[{"subitem_subject":"サーミ","subitem_subject_scheme":"Other"},{"subitem_subject":"ヨイク","subitem_subject_scheme":"Other"},{"subitem_subject":"フィンランド","subitem_subject_scheme":"Other"}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"departmental bulletin paper","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_6501"}]},"item_title":"サーミの音楽を現代に生かす試み : フィンランドにおけるサーミのヨイクを例に","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"サーミの音楽を現代に生かす試み : フィンランドにおけるサーミのヨイクを例に"},{"subitem_title":"A Study of “Sámi Joik” in Finland : How Finnish Artists Use it in their Music","subitem_title_language":"en"}]},"item_type_id":"10002","owner":"4","path":["214"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2020-05-27"},"publish_date":"2020-05-27","publish_status":"0","recid":"2216","relation_version_is_last":true,"title":["サーミの音楽を現代に生かす試み : フィンランドにおけるサーミのヨイクを例に"],"weko_creator_id":"4","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-07-25T10:23:17.699476+00:00"}