@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002130, author = {稲生, 涼子 and Ino, Ryoko}, journal = {音楽研究 : 大学院研究年報, Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music}, month = {Mar}, note = {国際バカロレア(International Baccalaureate=IB)とは,主にインターナショナルスクールで使用されているプログラムである。3歳‐12歳までを対象としたプログラムは,プライマリー・イヤーズ・プログラム(Primary Years Programme=PYP)と呼ばれている。 日本では,国際教育の推進を目的とし,IBを導入する一条校が増えている。筆者は,2017年5月12日(金)にPYP認定校であるS小学校でインタビューを実施した。その学校では,主にIBを生活科と総合的な学習の時間に導入しており,PYPの教育内容より小学校学習指導要領(生活科・総合的な学習の時間)の内容が広いため,IBのプログラムを主導させて授業を構成し,学習指導要領を入れ込んでいるということであった。生活科・総合的な学習の時間は,各教科との関連を図り,双方とも合科的な授業を行うことが求められている。この学校では,生活科・総合的な学習の時間を「探求の時間」とし,教師の裁量によって,音楽の授業を一部「探求の時間」として扱うことも可能となっていた。 平成29年告示小学校学習指導要領への移行が進む現在において,S小学校での対応方法を一例として参考にし,平成29年告示小学校学習指導要領(音楽)とPYP音楽プログラムの教育内容について関連性を明らかにすることは,今後,PYPを導入する小学校に対し,必要であると考えられた。本稿では,文献調査を中心に第1学年及び第2学年に焦点を当て,平成29年告示小学校学習指導要領(音楽)・音楽づくり領域(The National Curriculum for Music・creative music making:NCM・CMM)とPYP音楽プログラムの教育内容について関連性を考察していくことを目的とした。 PYP音楽プログラムは,応答(Responding)と創作(Creating)の2つの領域に分割されていた。この2つの領域は,相互作用的で,教育内容がPhase1-4という4つの段階に分けられていた。学年別に区分されるのではなく,個々の能力によって分割されていた。PYP音楽プログラムは,Phaseにおいて,簡単なポイントのみが明記されていることから,教師が子どもに教える際,教師の自由裁量で教えることができるような構成となっていることが考えられた。 2017年5月12日(金)に実施したインタビューから対応関係について考察を行った。NCM・CMMとPYP音楽プログラムの対応関係は,PYP音楽プログラムのPhase1-4でNCM・CMMの教育内容に当てはまった項目までが第1学年及び第2学年を対象とする内容であるといえた。つまり,NCM・CMMの第1学年及び第2学年のアの項目は,応答及び創作,共にPhase2までの内容が対応し,イの項目は,応答がPhase1まで,創作がPhase2までだった。そして,ウの項目は,応答及び創作,どちらもPhase2までとなっていた。}, pages = {71--86}, title = {国際バカロレアの音楽教育プログラムに関する研究 : 『小学校学習指導要領・音楽づくり(第1学年及び第2学年)』と『プライマリー・イヤーズ・プログラム』の関連性に焦点を当てて}, volume = {31}, year = {2019}, yomi = {イノウ, リョウコ} }