@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002089, author = {長谷川, 悦朗 and Hasegawa, Etsuro}, issue = {1}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {ロルツィングが台本作家兼作曲家として完成させた20近いオペラ作品群のうち、《海軍元帥亭》(1847年初演)は、フランス語喜劇のドイツ語翻案版に立脚した「喜劇的オペラ」である。彼は創作に着手する直前の1846年9月に活動及び生活の拠点をドイツ語圏内部では「北」のライプツィヒから「南」のヴィーンへと移転させており、ロンドン王宮及び場末酒場「海軍元帥亭」という劇中設定がフランス語喜劇を経由してドイツ語オペラ作品化された経緯を重ね合わせることによって、「北から南へ」という二重の力学が台本面での作品解釈の手がかりとして獲得される。先行研究に欠如していたシェイクスピア劇への遡及を試みることによって、後代にヘンリー5世として即位することになる王子ハインリヒの改心発言の背景にある、観客からは不可視の舞台裏で生起していた可能性のある出来事への想像力を喚起する点にこのオペラの訴求力が見出されるのである。}, pages = {159--168}, title = {喜劇的オペラの素材としてのシェイクスピア劇 : ロルツィングのオペラ《海軍元帥亭》について}, volume = {53}, year = {2019}, yomi = {ハセガワ, エツロウ} }