@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002017, author = {長谷川, 悦朗 and Hasegawa, Etsuro}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {ロルツィングが台本作家兼作曲家として完成させた約18のオペラ作品群のうち、最も多産であったライプツィヒ時代に作られた《カサノーヴァ》(1841年初演)は、フランス語喜劇のドイツ語翻訳に立脚しているが、楽曲付きの「シュピールオーパー」に仕立て上げられたのは自明であるとして、台本の次元でも比較的自由に構築し直されており、方向性が類似している彼の複数の他作品とも趣向が異なる「喜劇的オペラ」である。表題役ではあるものの唯一無二の主役であるとは断言できないカサノーヴァと、ほぼ一貫して酩酊状態にある道化役のロッコは完全に対極に位置する人物として造形されているように見えるが、両者に共通して該当するのは「仮面」のもとでの「自由」という鍵概念であり、舞台上で再生される「仮面の自由」伝説こそがオペラ《カサノーヴァ》の本質を言い当てている。酩酊している看守ロッコの「仮面」の下にはロルツィング自身の顔も見え隠れしているのである。}, pages = {143--152}, title = {舞台上で再生される「自由」伝説 : ロルツィングのオペラ《カサノーヴァ》について}, volume = {52}, year = {2018}, yomi = {ハセガワ, エツロウ} }