@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00002007, author = {神保, 夏子 and Jimbo, Natsuko}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {本稿は、1950~70年代のパリのロン=ティボー国際音楽コンクールにおけるソ連とフランスの競合の様相を通じて、第二次世界大戦後の国際音楽コンクール文化の発展がパリ音楽院を中心とするフランスの高等ピアノ教育にもたらした影響を考察するものである。同コンクールでは1950年代以降、政府の強力な支援を受けたソ連からの参加者が上位を独占するようになる。これに対する地元フランス勢の劣勢は60年代には一層明白となり、フランス国内でも国際コンクール対策の必要性が真剣に叫ばれるようになった。この「ロシア楽派」の脅威は、翻ってフランスのピアノ演奏技術の近代化と国際化を推し進め、多くの優れた演奏家を生み出すこととなる。しかしそれは同時に、フランスの演奏教育におけるエリート主義のさらなる強化をももたらし、音楽院を文字通りの競争社会の縮図へと変えていくことともなった。}, pages = {31--41}, title = {フランス・ピアノ楽派の「危機」 : 第二次世界大戦後の国際音楽コンクールとパリ国立高等音楽院}, volume = {52}, year = {2018}, yomi = {ジンボ, ナツコ} }