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小林宗作の教育観の変遷に関する研究 : リトミック導入前から導入期にかけて著された論文の分析を中心に
https://doi.org/10.20675/0002000663
https://doi.org/10.20675/0002000663ce3089b4-abc2-4a6b-ba0c-4a6d5fcc96fd
| 名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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| Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
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| 公開日 | 2025-06-09 | |||||||||||
| タイトル | ||||||||||||
| タイトル | 小林宗作の教育観の変遷に関する研究 : リトミック導入前から導入期にかけて著された論文の分析を中心に | |||||||||||
| タイトル | ||||||||||||
| タイトル | A Study on the Evolution of Sosaku Kobayashi’s Educational Views : Analyzing Papers Written Before and During the Introduction of Eurhythmics | |||||||||||
| 言語 | ||||||||||||
| 言語 | jpn | |||||||||||
| キーワード | ||||||||||||
| 主題 | 小林宗作, 綜合リズム教育, リズム教育, ダルクローズ, リトミック | |||||||||||
| 資源タイプ | ||||||||||||
| 資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
| ID登録 | ||||||||||||
| ID登録 | 10.20675/0002000663 | |||||||||||
| ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
| アクセス権 | ||||||||||||
| アクセス権 | open access | |||||||||||
| 著者 |
内山, 菜津子
× 内山, 菜津子
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| 抄録 | ||||||||||||
| 内容記述 | 日本の音楽教育・幼児教育にリトミックを導入した小林宗作(1893-1963)は、大正・昭和初期に小学校訓導として音楽教育に携わる中で、唱歌中心の指導法であった当時の音楽教育方法に疑問を抱いていた。そこで2度の西欧留学において、J=ダルクローズ(1865-1950)からリトミックの実践を学び、小林は次第に理想的な幼児の音楽教育方法の在り方について思いを馳せ、リトミックや幼児教育についての研鑽を積み、自身が理想とする教育観を「綜合リズム教育」として築いていった。小林が1935年に提唱した音楽教育方法「綜合リズム教育」は、リトミックを基盤とし、音楽だけでなく全ての芸術や教科をリズムによる教育を通して学ぶというものであり、現代の日本の教育観にも通ずるものがある。大正・昭和初期の日本で小林がこのような考えに至るまでには、どのような教育観を抱いていたのだろうか。それは、彼がリトミックを音楽教育や幼児教育に導入する以前と以後とのそれぞれの思考を探ることで見えてくるのではないか、と筆者は考えた。そこで本稿では、小林がリトミックに出会う以前の教育観が示されている論文と、リトミックに出会い日本での普及に努めた当時の論文から、小林の教育観の変遷を探り、音楽教育と幼児教育の其々の教育観を明らかにする。 研究対象とした論文は、リトミックと出会う前に著した論文である「子供の唱歌の今と昔」(1918)「子供の唱歌の昔と今(二)」(1922)、留学後リトミックについて著した論文「ダルクローヅ氏の新音楽教授法(リトミック)」(1925)、さらに、幼稚園での教育に携わるようになった小林が著した論文「幼稚園教育の可否に就て(その一)」(1929)「幼稚園教育の可否に就て(その二)」(1929)である。 小林の実践の背景と教育観について検証考察し、明確となったことは次の通りである。 筆者は、小林の音楽教育観はリトミックを通して移り変わっていったのではないか、と考えていた。しかし、リトミック導入前と導入期の論文を検討した結果、小林の子どもに対する教育観は、「教師目線ではなく子供目線の教育観」ということが一貫していたことがわかった。また、リトミックを導入しようと実践したことで幼児教育に目を向けるようになったという点では思考に変化が見られた。そこで本稿では、小林の「音楽教育観」と「幼児教育観」の2つの視点で教育観を明らかにし、まとめた。その結果、小林は音楽教育だけでなく幼児に対する教育全てにおいての理想の教育として“幼児教育は生活経験からの学びを大切にする”としたことがわかった。その方法として、リトミックを導入し、さらには「綜合リズム教育」として自身の教育観を示していったのである。 |
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| 書誌情報 |
ja : 音楽研究 : 大学院研究年報 en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 巻 37, p. 53-69, 発行日 2025-03-31 |
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| 年次 | ||||||||||||
| 年次 | 2025 | |||||||||||
| 出版者 | ||||||||||||
| 出版者 | 国立音楽大学大学院 | |||||||||||
| ISSN | ||||||||||||
| 収録物識別子 | 02894807 | |||||||||||