WEKO3
アイテム
1920年代から1930年代のプロコーフィエフとクリスチャン・サイエンス : その思想と活動をめぐって
https://doi.org/10.20675/0002000655
https://doi.org/10.20675/0002000655c03debc7-daf8-4da1-ae1e-e7394c51057f
| 名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
|---|---|---|
|
|
|
| Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 公開日 | 2025-06-09 | |||||||||||
| タイトル | ||||||||||||
| タイトル | 1920年代から1930年代のプロコーフィエフとクリスチャン・サイエンス : その思想と活動をめぐって | |||||||||||
| タイトル | ||||||||||||
| タイトル | Prokofiev and Christian Science from the 1920s to the 1930s : A Study of His Thoughts and Activities | |||||||||||
| 言語 | ||||||||||||
| 言語 | jpn | |||||||||||
| キーワード | ||||||||||||
| 主題 | プロコーフィエフ, 思想, クリスチャン・サイエンス | |||||||||||
| 資源タイプ | ||||||||||||
| 資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
| ID登録 | ||||||||||||
| ID登録 | 10.20675/0002000655 | |||||||||||
| ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
| アクセス権 | ||||||||||||
| アクセス権 | open access | |||||||||||
| 著者 |
斎藤, 桃
× 斎藤, 桃
|
|||||||||||
| 抄録 | ||||||||||||
| 内容記述 | 本研究はセルゲーイ・セルゲエヴィチ・プロコーフィエフSergey Sergeyevich Prokofiev(1891–1953)と、1879年にボストンで設立された宗教クリスチャン・サイエンスChristian Scienceとの関係について、作曲家の日記(Прокофьев 2002a, b)を基に事実関係を整理し、プロコーフィエフの活動への影響について考察を行ったものである。 プロコーフィエフは、フランスでの活動時代(1923–34)にクリスチャン・サイエンスに出会い、その教義を自らに浸透させていくこととなる。その様相はプロコーフィエフの日記から詳細に知ることができ、プロコーフィエフのこうした活動自体については多くの先行研究でも取り上げられてきた。 欧米圏の主な先行研究にはSavkina(2005, 2007, 2011, 2021)、Botstein(2008)が挙げられる。「ニュー・シンプリシティ」の研究を行ったBradshaw(2018)は、その音楽様式とクリスチャン・サイエンス信仰の関連性を指摘している点で殊に重要である。日本の研究でこれまでに確認できたものは殆ど無く、クリスチャン・サイエンスの影響について積極的に評価したプロコーフィエフの伝記という点で菊間(2024)は特筆に値する。これらの先行研究においてクリスチャン・サイエンスに影響を受けたプロコーフィエフの思想に関する検討は活発に行われてきたものの、日記におけるクリスチャン・サイエンスへの膨大な言及、出版物の引用などの情報の精査については、まだ研究の余地があると言える。 本論では、第1章にてクリスチャン・サイエンスの概要を確認し、第2章で日記でのクリスチャン・サイエンスに関する言及について図表を用いながら整理した。ここで讃美歌やクリスチャン・サイエンスの関連資料からの引用についても確認を行った。その上で、フランス時代後半には、プロコーフィエフのクリスチャン・サイエンティストとしての布教的活動が目立つことを指摘した。第3章では、ソヴィエト訪問時の日記やソヴィエト時代(1934–53)に書かれた自伝・評論にクリスチャン・サイエンスに関する言及が極めて少なく、その主な2点が、クリスチャン・サイエンティストとしての活動意欲が見られるフランス時代後半に集中していることについて、ソヴィエトでの宗教受容と対照させながら考察を行った。 本論では以上のように、日記内の言及の整理からプロコーフィエフのクリスチャン・サイエンス信仰の様相を考察した。プロコーフィエフがソヴィエト帰国を考えながら、本国在住者に向けたものを含めてクリスチャン・サイエンティストとしての活動意欲も高めたことは、こうした動向が確認できる1929~30年時点で、プロコーフィエフがクリスチャン・サイエンティストとしてのソヴィエトでの活動も視野に入れていた可能性を示唆するものとも言えよう。 |
|||||||||||
| 書誌情報 |
ja : 音楽研究 : 大学院研究年報 en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 巻 37, p. 139-154, 発行日 2025-03-31 |
|||||||||||
| 出版者 | ||||||||||||
| 出版者 | 国立音楽大学大学院 | |||||||||||
| ISSN | ||||||||||||
| 収録物識別子 | 02894807 | |||||||||||