WEKO3
アイテム
日本の音楽大学・音楽学部における沿革史の分析
https://doi.org/10.20675/0002000649
https://doi.org/10.20675/00020006497388865c-48bb-4e61-97b0-a2a2a0f752a7
| 名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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| Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
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| 公開日 | 2025-06-09 | |||||||||||
| タイトル | ||||||||||||
| タイトル | 日本の音楽大学・音楽学部における沿革史の分析 | |||||||||||
| タイトル | ||||||||||||
| タイトル | An Analysis of Published Histories of Colleges and Faculties of Music in Japan | |||||||||||
| 言語 | ||||||||||||
| 言語 | jpn | |||||||||||
| キーワード | ||||||||||||
| 主題 | 音楽大学, 音楽学部, 沿革史, 年史, 記念誌 | |||||||||||
| 資源タイプ | ||||||||||||
| 資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
| ID登録 | ||||||||||||
| ID登録 | 10.20675/0002000649 | |||||||||||
| ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
| アクセス権 | ||||||||||||
| アクセス権 | open access | |||||||||||
| 著者 |
松村, 洋一郎
× 松村, 洋一郎
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| 抄録 | ||||||||||||
| 内容記述 | 2018年に平凡社から出版された『大学事典』は、当時存在した日本のすべての4年制大学の項目が立項されている情報量の充実した事典だが、そこに「音楽学部」の項目は見られずに、音楽学部に関しては「音楽・芸術系学部」という項目で美術学部、工芸学部などと共に説明されている。これは、学部の設置数や、そこに学ぶ学生数などの面から、音楽大学や音楽学部がマイナーな大学の類型や学部であり、さらには、大学教育・大学史の研究者がこれらの大学・学部を研究対象にしてきていないことの表れかもしれない。ならば、音楽学や音楽教育にかかわる者が、音楽大学・音楽学部の歴史や特徴を明らかにしていく必要があるだろう。 筆者は、このような現状で、音楽大学・音楽学部の(出版された書物としての)沿革史に目を向ける。沿革史は、大学・学部の種別を問わず、大学研究において重要な資料のひとつであり、音楽大学・音楽学部の研究を進める前提として、その沿革史にまず注目すべきと考えるからである。 本論では、まず音楽大学および音楽学部の沿革史の一覧を示し、資料の総体を明らかにした後に、刊行形態、国会図書館などの所蔵状況、内容の構成などについて触れ、音楽大学および音楽学部の沿革史が持つ傾向、特徴を分析する。 これらの作業の結果、沿革史の編纂・刊行自体は継続的に行われているものの、規模的には100ページに満たない小規模なものが多いことが指摘できた。規模の面からのみ判断しても、残念ながら充実した歴史記述を行っているものは少ないと推測するのが自然だろう。刊行形態や各機関での所蔵状況をみると、価格表示がない沿革史や、国立国会図書館と沿革史の体系的な収集を行っている野間教育研究所図書室の両者に所蔵されていないものが多かった。この点から、沿革史の普及に関する意識が希薄であったことが推測される。また、内容面では、充実した通史記述を持つものと、通史記述の基盤となる資料集の刊行は少なく、その両方を同一の組織が刊行している例は見られなかった。 こうした状況を踏まえ、音楽大学における沿革史の発展のために、(1)より広範な資料(とりわけ公文書や学内文書)を用いて充実した通史記述を行うこと、特に、音楽の専門教育を大学というシステムのなかで行うために、それぞれの大学でどのような議論が交わされて現状に至ったのか、という点に関する記述が望まれること、(2)「編集後記」などの章において、編纂組織と学内におけるその位置づけ、編纂・執筆体制、編纂期間など、編纂にまつわる状況と編纂のプロセスを詳しく記述すること、(3)負担の軽減のために、10年ごとのように細かく節目の年に刊行の機会を捉えて、様々な形態の沿革史を刊行し、大きな節目の年に本格的な沿革史の刊行を目指すこと、(4)個人のレベルで、大学・学校法人の構成員それぞれが、自校の歴史について調査・発表する意識を高めること、などの諸点を、今後の沿革史編纂に求められるであろう要素として指摘した。 |
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| 書誌情報 |
ja : 音楽研究 : 大学院研究年報 en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 巻 37, p. 37-51, 発行日 2025-03-31 |
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| 出版者 | ||||||||||||
| 出版者 | 国立音楽大学大学院 | |||||||||||
| ISSN | ||||||||||||
| 収録物識別子 | 02894807 | |||||||||||