WEKO3
アイテム
今日のリミックス実践におけるインターネットの影響 : 楽曲制作と共有に着目して
https://doi.org/10.20675/0002000536
https://doi.org/10.20675/00020005364ce922f2-8c4e-4dd5-929d-6b38f4d097d5
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||||||
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公開日 | 2024-06-01 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | 今日のリミックス実践におけるインターネットの影響 : 楽曲制作と共有に着目して | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | The Influence of Internet on Present Remix Practices : Focusing on Musical Productions and Circulations | |||||||||||
言語 | ||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||
キーワード | ||||||||||||
主題 | リミックス, SoundCloud, アマチュア | |||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||||||
ID登録 | ||||||||||||
ID登録 | 10.20675/0002000536 | |||||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
アクセス権 | ||||||||||||
アクセス権 | open access | |||||||||||
著者 |
田中, 十和子
× 田中, 十和子
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抄録 | ||||||||||||
内容記述 | 本研究ノートは、既存の楽曲を素材として、音源の編集・加工を行い新たなヴァージョンを作り出す今日のリミックス実践において、インターネットがどのような影響を及ぼしているかを明らかにすることを目的とする。インターネットの利用が音楽の制作と聴取に深く関連している現在の状況の中で、インターネットを利用して発信されている代表的な音楽のひとつであるリミックスは、今日プロ・アマチュアという立場や国籍の違いを越えて、より多様な人々に実践されている。本稿は、現在リミックス実践の中心的な場となっている音声ファイル共有サービス「SoundCloud」に注目し、リミックス楽曲の制作方法や楽曲の共有の実態とその背景などについて、日本の事例を中心に調査を行う。 第1章では、先行研究とSoundCloudについて概説し、続く第2章では、まずリミックス実践がどの様な場・人物によって実践されてきたか、その歴史を概観する。リミックス実践は、1970年代のアメリカのアンダーグラウンドのダンスクラブといったアンダーグラウンドな場所でDJによって本格的に始められ、その後メインストリームへ、そして2000年以降はインターネットを通してさらに多様な人々によって様々な目的で行われるようになった。インターネット普及以降、リミックス実践は担い手、制作方法、共有方法などの点で、さらに多様化していると考えられる。 第3章では、今日のリミックス実践にインターネットがどのように関与しているのか、主に日本での事例に着目して考察を行う。調査の結果、現在の日本におけるリミックス実践では、リミックス楽曲を制作するためのツールや音源素材を入手したり、楽曲や制作方法を共有したりする際に、特にインターネットが利用されていることがわかった。今日のリミックス実践において、インターネットはアマチュアによる実践を促進する役割を果たしているといえる。 第4章では、全体を総括するとともに、インターネット普及以降のリミックス実践が、作者と作品の関係性や著作権概念に及ぼしている影響について考察した。インターネットを通じて制作・発表できるという手軽さゆえに、今日、多様な動機のもとリミックス楽曲が大量に制作され、また共有されている。制作されたリミックス楽曲が新たな素材となって使用されるという状況は、今日のリミックス実践において作者・作品・消費者の関係が変動的であることを示唆している。このように、リミックスを含むインターネット普及以降の創作活動では、日本における現行の著作権概念には当てはまらない、より柔軟で新しい作品概念や楽曲使用の仕組みが広まっている。今後は、インターネット普及以降のリミックス実践の中でも特徴的なものとして「ジャージー・クラブ・リミックス」に注目して研究を行い、リミックス実践の実態、および今日の音楽実践における価値観や考え方に関して、よりグローバルな視点からさらに考察を深めたい。 |
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書誌情報 |
ja : 音楽研究 : 大学院研究年報 en : Ongaku Kenkyu : Journal of Graduate School, Kunitachi College of Music 巻 36, p. 271-286, 発行日 2024-03-29 |
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出版者 | ||||||||||||
出版者 | 国立音楽大学大学院 | |||||||||||
ISSN | ||||||||||||
収録物識別子 | 02894807 |