@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00001281, author = {槌谷, 智子 and Tsuchiya, Tomoko}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {パプアニューギニアに暮らすフォイのクラン起源神話は、クランの名前の由来、自分たちがどのように創られたのかを語るものである。各親族集団と関係の深い動植物はアカと呼ばれている。人間と動植物の間には、絶対的な境界があるのではなく、神話の中では人間が動植物に変身したり、動物と人間とが結婚したりする。西欧的な動物対人間の二項対立的な思考ではなく、動物と人間との連続性、あるいは相互の融合による生成という観念が見出される。自分たちの起源という深淵なる問題は、神話や口頭伝承によって、過去から現在、現在から未来へと引き継がれ、フォイの人々の中で共有されていく。神話は、始祖から現在へとつながる人間の縦軸の絆を具象化してくれる。と同時に、同じ絆を持つ同時代を生きる人々の共有意識をかき立てる。個々の祖先の名前は忘却されていくが、クランのアカとかかわりのある人物、クランの由来に関連する出来事は、神話の中で生き続け、記憶され続けていく。そうした記憶によって、集団の意味と永続性が担保され、確認されていくものと解釈できる。, 11, KJ00010210849, 論文, Article}, pages = {103--114}, title = {語り継がれるもの その4 : パプアニューギニア・フォイのクラン起源神話}, volume = {50}, year = {2016}, yomi = {ツチヤ, トモコ} }