@article{oai:kunion.repo.nii.ac.jp:00001280, author = {佐藤, 岳晶 and Sato, Takeaki}, journal = {研究紀要, Kunitachi College of Music journal}, month = {Mar}, note = {本稿では、明治から大正にかけて活躍した地歌箏曲家、松阪春栄の箏曲を通し、近世邦楽の音楽語法ならびに作曲技法の一端を考察する。松阪検校が手事において、二面の箏から引き出した豊穣かつ複雑な響きは、近世邦楽のヘテロフォニックな語法における最も高度な到達点の一つと言える。その錯綜したテクスチュアの特質を、本稿ではリズムの側面から検討する。小泉文夫の「前後対応の原理」を参照し、旋律の拍節と楽式構造を分析した後、2パートの重なりにおけるリズムの様態を考察する。その多音性においては、聴覚を撹乱させるような、異なる拍節構造のぶつかり合いや拍節のずれが確認された。現代の作曲家の言説とも突き合わせつつ、松阪検校の精華に見出しうる、このリズムの「錯乱」、「きしみ」の現代性を再評価すると同時に、近世邦楽言語ならびにヘテロフォニーの遺産を資源とする創作・探求の可能性を考える。, 10, KJ00010210848, 論文, Article}, pages = {91--102}, title = {松阪春栄の二面箏による音楽言語と創造 その1 : ヘテロフォニーのリズム的「錯乱」}, volume = {50}, year = {2016}, yomi = {サトウ, タケアキ} }